フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回は、無人化ビジネスと価についてについて考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。
以前、自販機などのビジネスモデルを紹介した事がありました。
今は、人材不足の中IT化もすすみ「無人化」したビジネスモデルが人気でもあります。
多く見かけるものが、フィットネスジムの24時間利用というようなモデルです。
先日、ライザップグループの中間決算がありました。57億円の赤字という報道でした。
近年、ライザップは「ちょこざっぷ」という無人形態のジムの展開を急速に拡大しています。
「約3000円で24時間使い放題」というのを売りにしています。
今年の3月には店舗数は479店でしたが、半年後の9月末で1029店と倍以上の出店になっています。
「ちょこざっぷ」はFC方式をとっていないので、純粋に直営での営業展開でありその先行投資の部分で赤字決算になっているようです。
会員数は100万人をこえ順調に増加をしているとのことでした。
ここで、注意すべきは最初は物珍しさもあり価格の安さで集客が可能でも、学習塾同様会員ビジネスである以上継続的に通ってもらえないと収益を生み出すことが難しい事です。
無人化ビジネスというのは、最後は価格競争になりやすい傾向もあります。
そして、長期的な会員システムのビジネスモデルは、人が介在しないと退会率が高くなる傾向があります。
そういう意味では、対極的な「パーソナルトレーニングジム」の方が本来は価格が高くても継続率は高まるはずです。
ライザップグループにおいては、もとはパーソナルトレーニングで業績を上げてきた会社でもあり、対極的なビジネスモデルを拡張している事も興味深いところです。
我々、学習塾業界も近年IT化された教材が多く開発もされています。
しかしながら、これらの教材を中心に据えている塾はあまり業績が良くない傾向にあります。
人材不足であるからこそ、人材を揃えてやれるビジネスの方が価値が高いのではないでしょうか。
価格は一度下げると戻すことが非常に難しいところもあります。
価格とビジネスモデルのバランスが重要です。