フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回は、FCのテリトリーについて考えたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。
加盟したFCが大きくなると、テリトリーの問題がでてきます。契約書に「設置制限区域」として明示されているところもあれば、実質ノンテリトリー制になっている本部もあります。
業種や駅の規模により必ずしも距離だけではかれないような事もしばしばあります。
コンビニなどはよく、売れている店舗の近くに出店する事も多くあります。
本部的には売上は上がりますが、加盟店側の方に立てば少なからず売上が分散されるために減少してしまう事はあります。
勿論、同業他社に出店をされ売上が落ちるよりはという考えは理解できる点もあります。
ただ、あまりにも近距離であればいわゆるカニバリをおこす事にもなります。
また、暗黙の了解的に同一エリアに出店をしないという事もありますが、こちらはやはり状況が変われば約束できるばかりでもないので、少なくとも覚え書きの1つは交わすほうが賢明ではないでしょうか。
また、同一の会社で複数の屋号を抱えている場合に、実質はテリトリー内での出店と変わらない事もあるので注意は必要です。
本部側の合理的理由の出店もあります。
これは、加盟店の売上が不振な場合の時です。
本来はエリア的にも売上が見込めるところで、何かしら運営上の問題もあり売上不振になった時です。
本部側からすれば、機会ロスにも繋がるのでこの場合に限っては、同一エリアの出店も避けられない事もあります。
ただ、この辺も本部との関係が良好であれば、そのような措置も避けられる事もあるので、加盟後も本部との関係をしっかり保つ必要はあります。