
自分が事業を起こすには、自分で事業をやるか、フランチャイズを利用するか、M&Aを利用して独立するかの選択があります。前回はタピオカについて説明をしてきましたが、今回は高級食パンについて、ブームのきっかけから衰退までをみていき、何がきっかけをつくりだしたのかを考えていきたいと思います。
高級食パンブームの背景
下の表を見ると、2000年の1世帯あたりの支出額は、米が40,256円、パンが27,512円で大きな差がありました。
しかし、2019年には、パンが32,164円、米が23,212円と逆転しているのです。このデータから、パンが米よりも日本の食卓に根付いたことが高級食パンブームの背景にあります。

高級食パンのブームの始まりは2013〜2015年ごろ
下の表から高級食パンのブームは、2014年年には既に始まっているので、2013年頃から始まっていると思われます。

火付け役となったのは、セブンイレブンの金の食パンは一斤約300円(消費税込み)でありながら、発売初期の記録は「4ヶ月で1500万個」「約2500万食(2013年5月~12月)」と報じられています。このほかにも「乃が美」や「セントル。ザ・ベーカリー」もブームを後押ししたと考えられます。
また、高級食パンはどこでも買えるわけではないので、その意味では希少価値があったのです。
高級食パンは2021年後半から悪化
しかし、2013年ごろに「乃が美」から始まったこのブームは2020年頃のコロナ禍での「プチ贅沢」需要でピークを迎え、2021年ごろから「消費者の飽き」「物価高騰によるコスト高」「店舗増加による市場の飽和」による原因、消費者ニーズの変化とともに需要が減少しました。

生き残るための工夫
完全に市場がなくなるわけではありませんが、現在は「淘汰のフェーズ」にあると思われます。生き残っている店舗の特徴は以下の通りです。
・多角化:食パンだけでなく、カレーパンやフルーツサンド、冷凍パンの販売を開始
・高品質な毎日食べられる「普通のパン」へのシフト
・地域密着型への転換
高級食パンはかつての「ブーム」から、本島に実力のある店だけが残る「成熟期」に移行しました。
高級食パンのフランチャイズビジネスをどう考えるか
高級食パンのフランチャイズビジネスは、ブームが去るとかなり工夫をしないと消滅してしまいます。

ブーム中の、リターンは大きくなる傾向はあります。また、売上の応じてロイヤリティも支払っていきますので、その分の負担もあります。
ブームに左右されないフランチャイズを考えてみる
ブームに左右されないフランチャイズに私がたちがおこなっている塾経営があります。学習塾は一定のニーズが常に存在しているので、軌道に乗れば常に安定した経営ができます。
ブームに乗るのではなく、いち早くブームになりそうな業態をみつけて投資をしていくか、最初から安定した業態を選ぶかを考えてみることが大切だと思います。