事業の継続性と撤退時期

フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回は、事業の継続性と撤退時期についてについて考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。

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事業の賞味期限とは

どの業態にも共通しますが、事業にはある程度賞味期限があります。

昔であれば、この期間も長く30年程維持できたようなビジネスも多く存在していましたが、今は非常にこの流れが早くなっています。

今はどれ位の期間をみればといえば、恐らく10年程ではないでしょうか。

最近、私の周囲でも廃業をする方は10年前後が非常に多いように思います。

またブームのようなものであれば3年ほどでなくなってしまう業態も多くあります。

タピオカや生食パンなどの事例があてはまります。

Youtubeなども以前より稼げなくなったという事で辞めていく方も多くいます。

勿論、このような一過性のブームのような商材は1年で初期投資を回収するくらいの勢いで取り組まないと難しいでしょう。

普通の事業であれば、軌道にのるのに2年〜3年ほどかかり、軌道に乗った良い状況が5年程続き、最後の2年ほどで衰退期に入り10年程で閉店などを余儀なくされる場合が多いでしょう。

必ず、衰退期というのは訪れるものです。

それが遅ければ遅いにこしたことがないですが、くることを想定しているかいないかで結果も変わります。

軌道にのった5年の間に次の種をまく必要があるのです。

衰退期に入った時に何かを始めようと考える方は多いですが、それでは手遅れになります。

軌道にのった時期は、この状況が未来永劫続くような錯覚にもとらわれます。

また、仮に軌道にのった状況での種まきがうまくいかない場合でもまだ、軌道にのった事業があれば融資にしても再建するにしても余力があります。

種まきとは、勿論今の業態での多店舗展開や異業種参入などが考えられます。

次に資本投下をすることが結果リスク分散につながります。

これは、サラリーマンの世界でも同様です。

公務員などでなければ、やがて会社の業績も落ちる場面がくるときに、リストラや給与カットの場面はくるでしょう。

それを見越して、何かに投資や副業展開をされている方は強いのではないでしょうか。

従って、事業には必ず賞味期限がくる事を前提に次の1手を常に考え行動する事が大切です。

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