フランチャイズのコンビニ経営の問題とは
フランチャイズのコンビニで独立したいと考える人も多いと思います。では、コンビニで独立開業する時の注意点や問題にはどんなことがあるのでしょうか?そこで今回は2回目のコンビニで独立開業する時の注意点や問題を実際に学習塾を経営をしている経験をもとに考えてみたいと思います。コンビニで開業をする皆様のお役に立てるようにわかりやすく解説しました。
コンビニ経営はビジネス的にはどうなの?
前回、コンビニ問題の源泉は「契約書」にある話をしました。
では、ビジネス的にはどうなのかを少し見ていきたいと思います。
コンビニは、契約形態が何パターンかあります。例えば土地を所有している場所での開業パターンや自己資金があまりなくても開業ができるパターンなど。
通常フランチャイズのロイヤリティは、大きく大別すると売上に対してチャージをするケースと定額で売上に関係なく固定でかかるケースと2つあります。
コンビニのロイヤリティは少々変わっており粗利益に対してチャージがかかるものになってます。
通常、コンビニの粗利益というのは30%程です。そこから、会社によっては50%ほどのチャージがかかります。従って、利益としては半分ほどになってしまうのです。
15%の利益から人件費や家賃、その他の経費などを捻出しないといけません。
また、通常は飲食などもそうですが流通している物に対しても一定のが利益が乗せられています。
コンビニ経営・本部で仕入れるより激安店で仕入れる方が安場合はどうする?
従って、本部で仕入れるより近所の激安店で購入した方が安いなどという場合もでてきます。
この辺の仕入れの率などは、公表されていませんが、一般的にあれだけの店舗数と売上があれば相当のロット数にもなるので、本来はスケールメリットがだせるはずですが、実際はかえって高いような仕入れ率のようです。
しかしながら、契約の規定もあり独自に仕入れをする事が厳禁になっています。
そして、ある程度売れている店舗があれば、近くに出店をされる事もあります。
本部的には他社に出店されるよりはという事でしょうが、加盟店側からみると競合が同じ会社になってしまいます。
本部としては、単独での出店で1日100万の売上より2店で150万に売上が上がった方が良いと考えています。
加盟店側は75万に売上が減少する事になります。
コンビニ経営の人材確保は?
また、最近は外国人の雇用は少なくもなりましたが、人材の確保が大変です。365日24時間稼働をすることは非常に大変であり、最近では飲食店を始め人材難から営業時間を短縮しているのが世の流れです。
コンビニは、夫婦で加盟という条件が以前はありました。
これは、人材確保の面からでしょう。
当然、閉める事はできないので不足の日はオーナー始め身内で埋めていく事になります。
また、利益を出すためにもある程度、ご自身で身を入れていかないといけない部分もあります。
以前、2店舗運営しているオーナーが10年間一度も休んだことがないという話を聞いた事があります。
これは、決してレアケースでもなく周囲にそのようなオーナが多くいるとも話をされていました。
入院なども下手にできない状況ではないでしょうか。
まだ、これ以外にもロスチャージの問題やオペレーションの複雑化の問題などもあったりします。
コンビニエンスは、利用する立場からすれば非常に便利な存在ではありますが、加盟する立場になると様々な問題が内在をされています。。今一度、加盟する方は慎重に検討いただく事をお勧めします。