フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回は、1店舗リスクについて考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。
基本的には、1つの店舗や業種で売上が維持できる期間とは、今は10年とも5年とも言われています。仮に10年だった場合に軌道にのるまでの期間が2〜3年、安定軌道が5年、衰退期間か2年ほどにみています。
仮に店舗展開をせずとも、改装などの何かしらのテコ入れをしていかないと、本来売上というのは下降線をたどっていく事にもなります。
売上の調子が良い時には、未来永劫その売上が続きそうなイメージがありますが、現実そのような事になる事は少ないです。
そうした流れの中で、多店舗展開や異業種展開をすることはリスクも伴いますが、1店舗だけのビジネスというのも同様にリスクを抱える事にもなります。
特に衰退期間に入ってから、店舗展開をするような会社もありますが、これは衰退時期と軌道にのるまでの種まき期間が重なる事から、共倒れになるリスクがあります。
いかに、安定軌道にのっている期間に次の布石を打っていく事が重要になるでしょう。
衰退期間になってくると、金融機関などの審査も厳しくなり新規店舗の資金を確保していく事が難しくなったりなどもあります。
また、1店舗目の売上がまだ安定しているうちは、新しい店舗が不振であってもカバーできる余力もあります。
場合によっては、撤退ができる余裕もあるはずです。
うまく2店舗目が軌道にのれば、今度は1店舗目の衰退期の売上をカバーできるような存在にもなっていく事になるでしょう。
このタイミングが非常にその後の事業の明暗をわけていくことにもなります。
商売をしていれば、必ずスクラップアンドビルドというのは定期的に行なっていかなければいけない事でもあります。