フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回も、「ケンタッキーについて2」について考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。ここ数年で、から揚げ専門店がブームのように非常に多くの店舗ができました。
ケンタッキーが日本に上陸したのは1970年になります。
当初は実験店として大阪万博に出店し、そこでの成功から出店をすることになりました。
1号店目は名古屋での出店です。
調度、時期を同じくしてマクドナルドは翌年に銀座店を出店しました。
立地が非常に対照的でもあり、ケンタッキーは当初郊外型のドライブスルー型の店舗を中心に出店していました。
対してマクドナルドは都心の中心地に出店を拡げていました。
当然、この頃は高度経済成長の時期でもあり自動車などもまだ普及しておらず、郊外型店舗のケンタッキーは苦戦を強いられました。
また、クリスマスのイベントなどもあまり普及をしていない時代でもあります。
今ではケンタッキーの年間売上の7%をクリスマスの3日間で販売をするほどになっています。
まだ、日本にアメリカ文化が根付いていない時期に先行投資的に運営をされていたので、当初は苦戦もありましたが、今では一大外食産業にまでなりました。
また、ハンバーガーなどは競合も少なからずでてきていますが、ケンタッキーの競合というのは実質無く、完全な差別化になっている強みがあります。
近年は、ハンバーガーなども組み合わされファストフード色が強くなったのも成功要因でしょう。
そして、味においてもなかなか他社が真似ができない部分もあるでしょう。
創業者のカーネルサンダー氏も日本の味が一番忠実に再現できている
とも言われた逸話もあるそうです。
ケンタッキーの加盟情報は開示をあまりされていませんが、加盟金は250万とロイヤリティは5%と言われています。
恐らくマクドナルドの出店費用は最低3000万以上はかかりますので、同様の金額程度は開業コストとしてはかかる
ものと推察されます。
いずれにしても、現在のケンタッキーは非常に好調でもあり恐らく売却後もその勢いは続くのではないでしょうか。