フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回は、コメダ珈琲のフランチャイズについて考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。
コメダ珈琲のフランチャイズはうまくいくの?
よく脱サラで飲食店を始める場合に、喫茶店とBARは開店すべきでないという話があります。
一見、身近な飲食店のイメージもあり憧れるお店の業態としてありますが、現実的にはうまくいかないケースが多いと言われます。
私自身も学生時代に私も喫茶店でアルバイトをしていたことがありました。
オフィス街にありましたが、今はそのお店はありません。
当時も赤字ギリギリのような経営でしたが、母体が大きいメーカーでされいた事で継続できていたようなイメージです。
では、最近よく目にするコメダ珈琲はどうでしょうか。
軽食なども人気があり店舗数も拡大しており、900店以上あります。
先日のワークマンに匹敵するような店舗数です。
喫茶店の業態ではナンバーワンです。ほとんどの店舗がフランチャイズ方式をとっています。
ロイヤリティの算出が独特であり、月額「席数×1500円」となっており、売上に連動した形ではありません。
標準店舗が90席ほどなので13万5000円となります。月商平均が650万程なので売上にすれば2%ほどになります。
営業利益も30%ほどでこの業態としては高い利益率ではないでしょうか。
開業にいくらかかるの?
開業費用については、加盟金や研修費、システム料などで1000万程かかります。
一番大きな部分は店舗取得費でしょう。
一軒家風の駐車場が備わったロードサイドのモデルをよく目にします。
勿論、場所によりますが店舗取得費もいれると約1億円の開業費がかかります。
正直、個人レベルの加盟は難しい金額ではあります。
営業利益率や知名度が高い事は理解できますが、冒頭、書きましたように喫茶店という業態でこの開業資金を回収していくというのは個人的にはそれなりにハードルが高い気がします。
同業態のドトール珈琲などと比べ倍ほどの資金がかかります。
勿論、店舗コンセプトなどが違うので単純比較はできないところはあります。
1億円の初期投資を500円の珈琲で回収していくにはそれなりに大変な気がします。
喫茶店の開業などは、よく吟味しての開業をおすすめします。