フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回は、「一国一城の主」は幻想なのかについて考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。ここ数年で、から揚げ専門店がブームのように非常に多くの店舗ができました。
独立するにあたり、特に脱サラをする方については、「一国一城の主」になれるという事を宣伝し独立心を煽るようなFCの広告をよく見かけます。
勿論、事実としては雇用関係ではないので、つかわれているという立場からの脱却に憧れを抱く人も多くいるでしょう。
しかしながら、気をつけなければいけないのは、実質その言葉とは裏腹に条件の悪い雇用関係に近いようなFCは多くあったりもします。
例えば、コンビ二などの労働条件などをみれば明らかに社員でまわしていく事が難しい中での運営形態にFCという事業主の立場を利用した様な運営形態になったりしています。
これについては、今は組合などの設立などの話もでていたりなど、個人事業主にしては縛りが非常に多い現実もあります。
また、FCでなくとも人材不足の業界などにおいては業務委託的な契約も多くあり、実質的な下請けに近いようなものも多くあります。これは、運送業界や清掃業界に多く見られる傾向があります。
雇用関係においては、クビを切る事も難しく社会保険料の負担なども年々増加しています。
最近では、残業規制なども含め企業側にとっては人を雇用するリスクはそれなりに大きくなっているのです。
私達の塾業界も、比較的に人材不足がさけばれている業界でもあります。
しかしながら、塾の場合は社員として雇用されるより独立して始めた方が非常に制約なども少なく、自分の思った指導方針でできる事も少なくありません。
また、収入的にも社員の時より稼げるようになったという声も多く聞く業界でもあります。
従って、独立する上で社員として雇用されるより価値が高い業種なのかどうかを見極める必要性もあります。
あまり、「一国一城の主」という言葉に踊らされないように、冷静に見極める事が大事でしょう。
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