フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。ネットで検索すると、セルフフランチャイズ人気が高いことがわかります。そこで今回はセルフ型フランチャイズの盲点を中心に実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験を基に考えてみたいと思います。フランチャイズを探している皆様のお役に立てるようにわかりやすく解説しました。
セルフ型フランチャイズの盲点
セルフ型フランチャイズの盲点とは以前、無店舗型のフランチャイズについての盲点などをお話しを書きましたが
現在セルフ型モデルのフランチャイズも人気があったりもします。
しかし、一見手間いらずに見えるこのモデルも、落とし穴がところどころにあります。
セルフ型の多い業種として、フィットネスジムやエステなどの業界に多く見られます。
様々の業界で、人手不足は出ている関係もあり一定の経営的な需要があるのも理解はします。
しかしながら、無人ビジネスというのは参入障壁も低くそれだけ価格競争に巻き込まれることが多くあります。
単に機械を並べるだけで収益がとれるほどビジネスは甘くなく、失敗例なども多くでています。
エステであれば、通常有人の場合それだけ営業的な努力やはたらきかけがありリピーターが構築されるモデルになっている中、セルフで長期的に通い続けてもらうというのは、非常に難しいビジネスモデルではないでしょうか。
また、セルフである以上はあまり刺激の強い機械や操作が複雑な機械の導入をする事も難しいでしょう。
従って、機械のスペックなどもある程度の限界があるようにも思います。
そして、結果効果が薄いと退会率も上がってくるでしょう。
セルフ型はモチベーション維持が難しい
また、セルフだけでモチベーションの維持をしていく事は非常に難しい事でもあります。参加はしやすい反面、持続が難しい部分が有ります。
価格競争だけで勝っていくためには、薄利多売になるためそれだけの顧客数を確保する事が必要です。
それだけ、需要の高い物でなければ難しくもあり、現在の日本の人口構成上、薄利多売ビジネスというのは難しさがあります。
それよりも、付加価値をつけ単価の上がるビジネスという方が成功確率も高くなるでしょう。
人材難だからこそ、有人ビジネスの方が差別化ができる要素でもあります。
私達の学習塾業界でも、オンライン教材を中心としたビジネスモデルがイマイチ不振であるのは同様の理由からではないでしょうか。
現在の成熟社会において、単に価格が安いという事だけでは差別化にならない傾向にあります。
その辺を踏まえた、フランチャイズビジネスを検討すべきではないでしょうか。