フランチャイズで独立・起業:ヤマト運輸・軽貨物委託業務は儲かるか?

フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回は、ヤマト運輸・軽貨物委託業務は儲かるか?についてについて考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。

先日、ヤマト運輸でメール便など業務委託している3万人の業務委託契約の個人事業主の契約を終了する方針を打ち出しました。

多くの軽貨物において、最近は業務委託をしているケースが多くあります。

個人事業主として軽貨物の配送で独立をされる方もいます。

近いもので昔からあるものとして「赤帽」があります。

こちらは、FC的な契約内容となり車両の購入なども赤帽指定の車両を購入しないといけません。

どちらかと言えば、小規模なルート配送や単身者の引っ越しなどがメインなため、少々軽貨物とは

趣が異なります。

赤帽の場合、本社からの紹介案件もありますが基本的に営業などもご自身で開拓をしていく必要があります。

従って、単に配送業務だけに従事という形ではありません。

通常の軽貨物は、大手配送会社の下請け的な部分で委託を受け行います。

よく、アマゾンのような小さい荷物が中心になります。

車両などは自分の持ち込みでも可であります。

開業資金は非常に少なく済む反面、1個当たりの配送単価は物にもよるでしょうが150円前後になります。

1日100個配達をして15,000円となります。

仮にですが、1時間に12個ほど配達できれば、8時間で96個になります。

5分に1個計算で休みなく配達してこの数です。

果たして移動なども含めこれだけの量をスムーズに配達できるのでしょうか。

10時間ほどは最低かかりそうです。

そして、不在などはカウントされないので再配達などもでてくるでしょう。

当然、そこからガソリン代や車両にまつわる経費などもかかります。

駐禁のリスクもあるでしょう。

罰金などにあたれば1日の稼ぎが消えてしまいます。

当然、配送業務に従事している事で駐禁のペナルティがなくなるという法律は定められていません。

また、基本的には有期契約な関係もあり、中途解約場合違約金を請求される可能性もあります。

開業自体は、ローコストでできるものの中々考えてみると、非常に労多くして実入りは決して大きいわけでもありません。

通常のアルバイトをコンスタンにした方が収入にもなるような気もします。

勿論、100個以上配送が比較的に自信をもってできるような方でしたらそれなりには、稼げるのでしょうが。

来年よりトラックドライバー業界の残業制限問題などもあり、より一層社員としてドライバーを抱える事が難しくなります。

業務委託契約は、今後も増加はしていく事になりますが前述した厳しい状況の中でどこまでできるかというハードルは残ります。

軽貨物で独立を考えている方は、今一度慎重に検討をされた方が良いでしょう。

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